資金繰りの難しさ 3
また、資金繰りの担当者が勝手に資金繰りをやろうと思ってもできるものではない、必要なデータがいつでも集められる組織、必要な活動を実施するための組織がなくてはならないという点であります。
たとえば、今月の支払がいくらになるかということが、事前に正しく担当者にわからずに、仕入係や製造係のところにいって、自分で帳簿をひっくり返してソロバンを入れてみないとそれがわからない・・・。
また、入金の見込みについても自分で売掛台帳や店売記録をつっつき回してみないことには、正しい数字が手に入らない・・・というようなことでは困るわけです。
たいていの会社では、予算と称して来月分の必要な資金を報告させ・入金の見込みを報告させて、それをもとにして資金繰りをやっています。
ところが、この場合、支払、入金ともに、正しい数字に基礎をおいて、正確に見積られたものならばいいのですが、多くの場合は、入金については営業部長の独断で、達成可能な目標より、不自然に低く見積られている、また支払についても、製造部長、仕入課長のかけ引きで、実際より少h多い目に見積って、いつも実績が予算よりいい成績を納めたといって喜んでいるような例をよくみかけます。
その結果、資金繰り担当者が1人で忙しい思いをし、資金調達の必要もないのに、無理算段をして不要なムダな資金集めにとび回っている、こんな馬鹿げたことはありません。
社内の係の自己満足のために、正しい資金繰りができないという結果になってはたまりません。
正しい数字による管理の組織を作ること、このような組織と資金繰りを結びつけていくことが必要であります。