資金繰りの難しさ 6
合理的な資金繰りを実施するには、まず当座の支払金額を予測し、それを確保するための現金預金の準備を行ない、それによって支払を滞りなくやっていく、日常の出納の調整から入っていく必要があります。
また、一般の中小企業では、日常の出納の調整を手落ちなく行ない、ときどき資金繰り状況を診断して、運転資金の現状を把握していけば、まず資金繰りは安泰だということができます。
ここでは、まず日常の出納の調整についてどう考えたらよいかを解説してみたいと思います。
出納の調整は「出ずるをはかって、入るを制す」です。
通常は、つぎの手続で進められます。
(1)現金で支払わなければならない仕入れ代金、買掛金、営業経費、手形の決済資金、借入の返済金などの金額を正しく計算し、所要資金量を明確に把握します。
(2)つぎにその支払資金に充当できる現金売上、売掛回収などの入金額の予測をします。
(3)その結果、手持ち現金(預金を含む、以下同じ)と回収を予定される現金で、支払が十分賄われる場合には、その計画通り実行すればよいわけです。
(4)ところが、(2)の結果として、支払に必要な資金が十分に回収できないで、不足することが明らかになったとき(これがむしろ普通ですが)。
このような場合には、手持ちの受取手形を割り引くとか、新規の借入をするとかの措置をとることによって、現金の入金をいくらまで増やせるか計画します。