資金繰りの難しさ 8
わずか5日や10日の間に、資金の正しい手当に万全を期すことは不可能です。
いろいろな方法によって、なるべく正確に1月ぐらい前に支払金額を予測できるような組織を作っておくことが必要となります。
つぎに、現金入金には、だいたいつぎのような項目をあげることができます。
(1)繰越しの手持ち現金や預金
(2)売上の現金入金
(3)売掛金のうち現金回収分
(4)受取手形(抱き込み)の期日落ちによる入金
(5)一時的な預り金や仮受金、資産の売却代金
(6)雑収入などの営業上の入金
(7)手形の割引による入金
(8)借入金による入金
・・・これらのうち、(4)の受取手形の期日落ち以外は、全部予測が必要であったり、銀行その他の外部との折衝が必要であったりします。
すなわち、受取手形の期日落ち分については、その手形が不渡りにでもならない限り、その期日には必ず入金になります。
しかし(2)の現金売上は、過去の資料と最近の事情を考え合わせたうえで、今月はどのくらいになるか予測する必要があります。
また売掛金回収についても、過去の回収実績と、最近の掛売状況をもとにして予測をする必要が生じます。
この点を科学的に予測しないで、販売課にまかせ切りにしておき、その報告だけに頼って予測していると、しばしば予想を裏切られて、ムダ骨を折ったり、大慌てをすることになります。