資本主義システムの効率 3
さらにこのような市場への依存の関心は、公企業が金融市場にさらには売却の機会に身をゆだねるよりも前にひんぱんに企業分割されることが多いということを説明してくれます。
いくつかの特殊な場合を除いていたるところで(とりわけイギリスにおいて)、民営化の作戦が金融面で著しく成功したということです。
ときにはこの成功は不当なものでさえあります(日本のNTT、イギリスのブリティッシュ・アエロスペース・ウトゥルマンシェがそうです)。
中産階級はじぶんたちを株主にしてくれるという申し出をけっしていやがりはしなかったのです。
たとえかれらのこの新しい「株券」にはなんらの実質的な意思決定権「議決権]もあたえられていなかったにしても、です。
人民資本主義とプロレタリア独裁の周囲には、同じユートピアの香りが漂っています。
つまり、前者は事務労働者に対して幻滅の香りを放ち、後者は生産労働者に対して失望の刺激的な悪臭を放つのです。
進歩はかくしておこなわれるのです。
しかし、あらゆる西側資本主義に、そしておそらくは将来の東欧、ロシアをも含めたすべての諸国に共通する民営化の諸局面を確認することよりもむしろ、民営化の諸局面の多様性を確認することのほうが興味深いですね。
この多様性を説き明かしてくれるのは、各国資本主義の歴史の多様性です。