公的機能の危機 5
米国では、今日、大多数の才能ある諸個人がみずからの能力に見合う効率と報酬の条件で国家につかえることに同意しています。
そしてラテン諸国では、若い世代が公的な職務をなおざりにして、かれらの教育や能力とは無関係な活動であっても・・・
あるいはかれらの知的関心とされている活動とは無関係な活動であっても、ともかくわずかなりとも実入りのよい活動であればどんなものでも好むようになっています。
そのイデオロギーのもっとも敏感なそれゆえたいていはもっとも隠された部分において、つまり個人的行動をもっとも根底において支える部分において、資本主義は著しく一体化されます。
資本主義の経済的な構想力は、それまで資本主義に逆らってきた諸種の文化的多様性を抹消し続けてきたのです。
資本主義は、みずからをスラブ的気質にまでおし広げ、イスラム世界をも覆いつくさなければなりません。
農村も将来はやはりそうなるでしょう。
しかし、近年お気に入りの自由主義の復活はまた、資本主義の権限にさまざまな限界があることをあらためて見せつけたのです。